このレポートは事実を元に1000%の脚色を入れて提供しております。
実際のギルド、人物、地名、その他諸々は一切関係なくはないようなあるような感じです。
ツッコミは心の中でお願いします。
感想は世界チャで叫んだヤンキーに直接囁きでお願いします。
ご了承下さい♪

4月15日。
ギルドチャット抜粋。
「あ、長老。おはようございます」
「うむ。おはよう諸君!」
「いや、私しかいませんよ?」
「みんなの元気な声が聞こえてワシはうれしいぞぃ!」
「いや、だから、私しかいねぇっつってんだろうがっ!!」
2月15日現在、ヲタレンジャー総人数4人(内一人ジジイのサブ&幽霊サブ一人)

360度全方位どっからどう見ても、実質「2人」である。
一通り朝の挨拶(漫才?)をすませたところでヤンキーは長老にこう切り出した。
「あの、長老。・・・実は一つ言い忘れていたことがあるんですが・・・」
「なんじゃい? 言うてみぃ言うてみぃ」
「えーと。・・・驚かないでくださいね?・・・実は」
「なんじゃと!?」
「まだなんにも言ってねぇよ!」
「フガフガ、最近よく耳が聴こえんのぉ・・・わかった謝るだからそんなに睨むなヤンキー」
「人が真剣に話をしようとしているのにこのジジイは・・・」
「わかったわかった、静かに聴くから言うてみぃ・・・・」
「乱舞にケンカを売ってきました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
10秒間、二人の間に静かな空気が流れ始める。
錆びた機械が動きだすような緩慢な動作で長老は口を動かす。
「・・・すまんのぉヤンキー。少し聴き取れんかったようじゃ。もう一度言っておくれ?」
「乱舞にケンカを売ってきました」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「乱舞に―――」
「三回も言わんでもわかっとるわ!!」
ちゃぶ台返しばりのリアクションを取る長老。
「何がどうしてどうなってどうしてなんじゃ!?」
「どうしてを二回言いましたよ、いま?」
「やかましいわぁぁあ!!」
「まぁまぁ、少し落ち着けよジジイ。血糖値が上がるぞ?」
「いいから、は・な・せ・!!」
「・・・話せば長いことになります。あれは――――――」
ヤンキーは視線を遠くの空を見つめながら語りだした。

〜回想〜
4月14日。
世界チャット抜粋。
発信者ヤンキー
「今日は一つだけ言いたいことがある。・・・・・・それは「乱舞」お前たちだ!!!!!!!!!!」
何の前触れも無く、叫びだすヤンキー。(しかも名指し)
「我がギルド「ヲタレンジャー」はお前たちに宣戦を布告する!! 覚悟しやがれぇぇぇぇぇ」
宣戦できるのは木曜日からだというのに先走りすぎも甚だしいことこの上ない叫びである。
しかもギルマスのジジイに無断。(宣戦をできるのはギルドマスターのみ)
二人しかいないのにこの無駄に溢れた自信は一体どこから出てくるというのだろうか?
3分後。
応援のササやら苦情のササの一人一人に対応していると。
「上等だ!! 「乱舞」はいつでも受けて立つ。かかってこいやぁ「ヲタレンジャー」!!!!!!!」
なんと世界チャで「乱舞」様からお返事が来る。
ならば、応えるのが漢の務め。
ヤンキーは次の行動を開始するのだった・・・・

ミッションbP
〜突入! 乱舞のルームに潜入せよ!!〜

「こんばんわ!」
「乱舞」様のギルド勧誘ルームに突如突撃するヤンキー。

説明しよう!!
ヤンキーは、ベテルギウスの全てのギルドの人達と親友になるために、ギルド勧誘のルームに突然お邪魔するという悪癖があるのだ!

「はじめまして、ヤンキーと申します。よろしくお願いいたします!」
さきほどの世界チャと違い、礼儀正しい文章のギャップに困惑気味の「乱舞」メンバー。

説明しよう!!
ヤンキーは、世界チャは「愛」と「ノリ」を重視し、普段は礼節を重んじる会話を心がける。
「正義のヒーロー」と書いて「紳士」と読まなくてはいけないのだ!!

「先ほどの世界チャ、失礼いたしました。今週「乱舞」様に領土戦を挑まさせていただきたいと思い、叫ばさせて頂きました。
世界チャはノリで言ったので楽しんでいただければ幸いです」

その言葉に快く応える「乱舞」メンバーの皆様。

説明しよう!!

ギルド「乱舞」の皆さんはとても素晴らしいメンバーで構成されているのだ!!
かくして、世間一般的にはケンカを売ったとしか思えない領土戦が決定したのだった!

正直な話、「やっちまったぜ…………」と心の中で盛大に後悔中なヤンキー。
本音を言えば、挑むつもりなんてさらさら無かった。
しかし、あれだ。先週ウチのジジイが「あの空の彼方へ」に挑んだというのに参謀たる私が何もしないというのは悔しかったのである。
そう、ヤンキーにとって、長老(クソジジイ)という存在は尊敬する仲間であると同時に越えなくてはならない敵でもあるのだ!!!!
悶々とした気持ちがいつの間にか世界チャを叫んでいただけなのだ。
決して、「まぁ宣戦費用払うのはジジイだから私関係ないしぃ〜〜〜?」とか考えてないから安心してくれ!!

〜回想終了〜


「というわけなので、あと夜露死苦〜〜〜〜」
事後承諾の確認をとって、長老に背を向けた瞬間。
「喰らえ、ワシの必殺魔法!! 死ねヤンキーィィィィィ!!」
「どわぁ!」
ギリギリ避けることに成功するヤンキー。
二人の間に剣呑な雰囲気が流れ始める。
「ほう・・・? 今のはどういうことかな、長老さんよぉ?」
「今回のキサマの行動は目に余る。・・・・お灸が必要なようじゃのぉ、ヤンキィ〜〜〜?」
「戦うというのなら、相手になってやろうじゃないか、朝飯前の運動にジジイを殺すのは丁度良さそうだ・・・・
これが本当の朝飯前(現在時刻8時30分)よ!!」
ヤンキー、不敵な笑み。
ジジイを殺した後のギルマスの座を狙うハイエナの構え。
「ほほぉ? このワシの足元にも及ばん小僧がぬかしよるわ。所詮は井の中の蛙(世間知らずのへタレ)ということを教えてやろう」
長老、余裕の貫禄。
蟻を殺したことにも気付かない弱肉強食の王たる獅子の構え
「いくぜぇぇぇぇぇぇ!!!!」
突進するヤンキー。
「喰らえぇぇぇぇぇぇ!!!!」
魔法を放つジジイ。
祖龍の城西の露天の並ぶ大通りでいきなりガチで決闘し始めるバカ二人。

『テラキモス長老は決闘でヤンキーに勝ちました』

無常にも流れる秒殺システムメッセージ。
「ぐあぁ!」
「カッカッカッカ!! 百年早いのじゃこの木っ端が!!」
地面に倒れるヤンキー。
その時、
「ヤンキー! これを受け取れ!!!」
投げ込まれる拳装備。
生産者の名前が刻まれている。その名も「(プライバシー保護のため伏せ)」
2キャラクターを転生させたというベテルギウスきっての化け物である。
「こ、これは・・・力が漲ってくる・・・・・!」
これなら――――――勝てる!!!
「いくぜぇ、ジジイ!!」
「ぬっ!?」
警戒の為に後ろに飛んで距離をとるジジイ。
しかし―――――――――
「あれ、動かないぞぃ? やべぇ、挟まった!!!」
変なところに着地して身動きの取れないジジイ(バカ)
「しゃぁぁぁ!! 貰ったぁぁっぁっぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」
「ちょwwwタイムタイム!! マジで動けないからこれww」
「問答無用!!!」
「ぎゃぁぁぁぁっぁwwwwwwwww」

『ヤンキーは決闘でテラキモス長老に勝ちました』

「ふっ・・・虚しい戦いだった・・・・・・」
「ぬぬ? (ピーッ)嬢に拳なんぞ貰いおって、生意気なww」
「ふっ・・・このアツい拳の感触。・・・まさに愛だ!!ww」
「お礼言っとけヤンキー」
「ありがとぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「よし、もう一度じゃ!!」
「勘弁してください。本気で戦ったら勝てません」
「ふぉふぉふぉ。今日はこれくらいで勘弁してやるわぃ」
「まぁ、というわけで宣戦はよろしくお願いします、長老(調子に乗るなよ、クソジジイ?)」
「うむ、任せんしゃい!!!(やかましいわ、へタレ)」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
かくして、ギスギスした雰囲気がギルド内に漂う中「ヲタレンジャー」VS「乱舞」の火蓋が切って落とされたのであった!!


次回予告。
ついに始まる乱舞戦。
炸裂する長老の秘策「いつもの」作戦。
ヤンキーの世界チャが響くとき、長老の世界チャが重なり一つとなる。
次回予告タイトル
「じじい、話があるからちょっと裏来いや?」
お楽しみに!!



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